映画『6才のボクが、大人になるまで』の感想

~築き上げた日常はかけがえのない思い出~

映画「6才のボクが、大人になるまで。」の感想とあらすじです。
大阪ステーションシネマで見た映画です。

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誰にでもあった子ども時代。

懐かしく、優しく、暖かい気持ちを思い起こさせてくれる思い出。

そんな子ども時代の6才から18才の12年という歳月をかけて、
作られた映画。

映画に出演するメインキャストは12年間かけて同じ役を演じ続けた意欲作。

あーもうこれだけで、期待値が10割増しくらいになってしまうけど、
その期待を決して裏切らない作品。

映画のワンシーン、ワンシーンはそうドラマチックな展開ではないかも知れない。
けれど、ワンシーン、ワンシーンが家族のかけがえのない思い出であり、軌跡である。

それはこの映画だけじゃない。
それぞれの人生の全ての日々はその人にとってこの映画のワンシーン、ワンシーンのように、
かけがえのない思い出になり、軌跡になる。

同じ役を12年間同じ役者が演じているので、
当たり前だけど、12年の間に子どもたちは自然に成長していく。

年齢が上がっていき、
ムチッとふっくらしてきたなーと思うと、
次の年にはスラッとしてたり。
あっと言う間に無精ひげとか。

子どもって1年1年こんな風に成長していくのかって。
なんか感動した。
恐るべしリアリティの重み。
そこに言葉はいらない感じ。

お母さん役のパトリシア・アークエットも良い感じに変化していく。
この女優さん、元々は美人女優の枠に入ってたし、
今も十分に顔だけ見ると美人さんなんだけど、
体型とか顔の皺とか、なんかすごい自然体だよね。

映画の撮影が始まったのが2004年でその後12年間、
年に1度3,4日間かけて映画を作成したそう。

パトリシアは2005年からドラマ「ミディアム」を7シーズンに渡って主演している。
ミディアムでは太ったり、激太りしたり、少し戻したり。
なんか体型の変化が激しい女優さんだなと思ってたけど、
その体型の変化が不思議とこの映画とはマッチしてるんだよねー。

大学に戻り、教授と恋に落ちる。
この辺りまではほっそりしてる。
やがて、この大学教授と結婚する。
経済的には恵まれるが、
彼のアルコールへの依存が極端になり、支配的になり、暴力的になった頃には、
デップリと太ってる。

暴力夫と別れ、自立し、若い教え子と暮らし始めると、
若返り、体型もスリムに。

いやー役作りのために太ったり痩せたりしてたのか?
脚本をパトリシアの体型に合わせたのかは知らないけど、
どちらにしろ、すごい女優さんだわ。

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で、一方、パトリシアの元夫で子どもたちのお父さん役はイーサン・ホーク。
途中まで、全然変わらないんだよね。
子どもたちは成長し、パトリシアは変化していくのに、
お父さんだけ、能天気で、いつまで経っても大人になりきれない。

この、離れて暮らす、能天気なお父さんと子どもたちの時間は、
なんだかすごく泣ける。

良いお父さんなんだよね。
子どもと同じ目線で遊べるの。

なんか、恋人としては最高なんだけど、
夫としてはダメなタイプ。
そうか、こういう男は父親としては結構良いんだ。
いや、遊んでくれる父親としては最高。
だけど、養ってくれる父親としては問題あり。

それが、ある時、ちゃんとした職につき、再婚をし、なーんかまともな大人になってるの。
ある時、子どもたちに
「今の俺はつまんない大人になった。お前たちのママが10年前に求めてたタイプの男だよ。もう少し辛抱してくれればなぁ」
なんて笑ってたけど。

そうか、若い頃、「あーこいつ頼りになんないな。ダメだ。」と思って見限った男達も、
案外今頃は渋い親父になってるのかな。

良い映画を見ると、自分が年を重ねた後でまた見たいなと思うけど、
この映画は、あー自分がもっと若い頃に出会いたかったな。
と思った。

私は世代的にどうしても、ボク、メイソンよりも、ママとパパの方に気持ちがいっちゃうんだよね。

10代後半とか、20代前半とか、そういった若い世代に是非見てもらいたい。
そして、歳を重ねて、30代、40代になった時にまた見てもらいたい。

ヤフー映画のユーザーレビューでは4.0点。
私の勝手な採点は満点★5つですキラーン

素敵な映画をありがとうハート

★★★★★


アカデミー賞受賞

  • 助演女優賞:パトリシア・アークエット

アカデミー賞ノミネート

  • 作品賞
  • 助演男優賞:イーサン・ホーク
  • 監督賞:リチャード・リンクレイター
  • 脚本賞:リチャード・リンクレイター
  • 編集賞

ゴールデン・グローブ賞

  • 作品賞(ドラマ)
  • 監督賞:リチャード・リンクレイター
  • 助演女優賞:パトリシア・アークエット

ベルリン映画祭

  • 銀熊賞(監督賞):リチャード・リンクレイター

NY批評家協会賞

  • 作品賞
  • 監督賞:リチャード・リンクレイター
  • 助演女優賞:パトリシア・アークエット

LA批評家協会賞

  • 作品賞
  • 監督賞:リチャード・リンクレイター
  • 編集賞
  • 女優賞:パトリシア・アークエット

【作品情報】

  • 監督:リチャード・リンクレイター
  • 脚本:リチャード・リンクレイター

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映画レビューデータ

タイトル : 6才のボクが、大人になるまで

ジャンル : 青春

キーワード : LA批評家協会賞 , NY批評家協会賞 , アカデミー賞ノミネート , アカデミー賞受賞 , ゴールデン・グローブ , ベルリン映画祭 , 人生賛歌 , 子ども , 家族 , 少年 , 感動

評価 : 5つ☆ / 5つ☆

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ミニシアター系映画好きなアラフォー女が珈琲を片手に映画を見た感想、レビューとかあらすじとか綴ってます。たまにネタバレも。

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