映画『ビッグ・アイズ』の感想

~アート界を揺るがす世紀のスキャンダル~

映画「ビッグ・アイズ」を見た感想とあらすじです。
TOHOシネマズ梅田で見ました。

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女性がまだまだ自由に生きていける時代でなかった60年代。
アート界を揺るがす世紀のスキャンダルが起こった。

ビッグ・アイズで一世を風靡した時代の寵児ウォルター・キーンには実はゴーストぺインターがいた。
大きな目をした悲しげな子ども、ビッグ・アイズを描いていたのは彼の妻マーガレットだったのだ。

映画はつまらなかったと言うわけではないけど、なんか物足りないというか。
マーガレットの描き方かな。
10年もの間、夫のゴーストペイターとしてただ耐え忍んでた女。
マーガレットは大人しいだけの女なのかな?

マーガレットはその後再婚するらしく、
結局2回の離婚と3回の結婚とする。
情熱的な女性な気がする。

「結婚は勢いでできるけど、離婚にはその何倍もエネルギーがいる。」
とよく言われているように、結婚するより離婚するのは大変だと思う。

女性の地位がまだまだ低かった60年代。
職業もついてない女性が子どもを連れて、離婚する。
それも2回も。

マーガレットという才能のある女性。
描こうと思えば、もっと深く掘り下げてもっと面白いキャラクターになりそうなのに。
結局どんな人物なのか、映画観終わった後もイマイチ分からない。

対して、夫ウォルターは分かりやすい。
調子が良く、口が上手く、軽薄で、頭の回転が良く、女好き。
商売人、プロモーターとしては一流。
しかし、中身がなく、薄っぺらで自己中心的。

ウォルターの人物像は至極分かりやすく明確に描かれているのに、
マーガレットはただ夫の言いなりの女ってだけ。
いくら言いなりだったとはいえ、彼女にだって奥に秘める色々な感情があったはず。

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町山智浩 ティム・バートン監督映画 ビッグ・アイズを語る
町山智浩さんがマーガレット・キーンさんに実際にお逢いして、お話を聞いたことが書いてあるんですけど、
これ読んで映画見てイマイチ腑に落ちない感が晴れたという気がします。

その頃は、女の人は結婚するしかないっていう時代だったらしいんですね。1950年代のアメリカっていうのは。とにかく、女の人は結婚して旦那に食わせてもらうのが人生っていう風に・・・『思わされていた』って言ってましたけども。彼女は。だから『自分が絵を描けたとしても、それで生きていけるとはぜんぜん思わなかった。でも、どうしても絵が描きたかったんだ』ということで、そういう絵を描いてたら、まず最初の旦那がぜんぜん理解のない人で。その旦那を捨てて家を出たんですね。

確かに、そんなこと映画でもチラッと触れていたけどねぇ。
これ読んでなるほどと思ったわ。

私の祖母も生前、実は同じようなことを言ってたんだよね。
自分の周りが孫ブームが起きてたらしくまだ20代前半の私に
「もとこも早く結婚しなさいよ。」と言う母親。
それを聞いた祖母が「いいじゃない。結婚なんか。今の女性はちゃんとした職業について自分の道を選べるんだもの。私の時代は結婚するしかなかった。今の子はいいわよ。自分の生きてく選べるんだから。もとこも好きにしたらいいのよ。」って言われたんだよね。
今でも時折この言葉を思い出すわ。
女は結婚することでしか生きていけなかった時代が確かにあったんだよね。

それと、もう一つ、さっきの町山智浩さんのサイトからの引用です。

...(略)...『とにかく、私が絵を描くっていうことは、これを見てもらえればわかるんだけども、みんな寂しそうな女の子の絵でしょ?寂しかったの。誰からも注目されない、誰からも知られない。その寂しさを描いていたの』って言うんですよ。『でも、2回結婚されているけども、どうでした?』『それでも、寂しかったの。これは私の寂しい!っていう叫びなの』って言ってるんですよ。

こういうマーガレットの激しい感情があんまり描かれてなかったなぁって。

映画の見せ場とも言うべき、直接対決の場ともなる裁判シーン。
ようやく、マーガレットがウォルターをやり込めると思いきや、ここもウォルターの独壇場。
ウォルターが裁判中に一人芝居しちゃったり、ほとんどコント。

何かこう爽快感に欠ける逆転劇だったかなぁ。

ヤフー映画のユーザレビューでは3.67点。
私の勝手な採点はごめんなさいの★1つ半。

もっとウォルターをぎゃふんと言わせたかったなぁ。
もっとマーガレットの内なる声を聴きたかったな。
もっとマーガレットの心の叫びを聴きたかったな。
★☆


ゴールデン・グローブ

  • 女優賞(コメデイ/ミュージカル):エイミー・アダムス

【作品情報】

  • 監督:ティム・バートン
  • 脚本:スコット・アレクサン、ダーラリー・カラゼウスキー

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映画レビューデータ

タイトル : ビッグ・アイズ

ジャンル : バイオグラフィ

キーワード : ゴールデン・グローブ , ハリウッド映画 , バイオグラフィ

評価 : 1.5つ☆ / 5つ☆

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映画ビッグ・アイズと、本「良心をもたない人たち」 from 映画の話でコーヒーブレイク 2015-01-31 01:58
実話に基づくティム・バートン監督の作品です。 「ビッグ・アイズ」と呼ばれた大きな目と悲しげな表情の少女の絵。 1960年代この絵を巡ってアメリカでこんな事...

ミニシアター系映画好きなアラフォー女が珈琲を片手に映画を見た感想、レビューとかあらすじとか綴ってます。たまにネタバレも。

ミニシアターで観た新作映画からWOWOWやスカパー、JCOMオンデマンドで見た旧作映画まで幅広く紹介していきます。

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