映画『幸せのありか』の感想

~何が幸せかは他人には決められない。幸せを感じるのは本人だから。~

映画「幸せのありか」の感想、あらすじです。
ややネタバレもあります。
シネリーブル梅田で見ました。

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見終わった後に残るものは、何かずしんと重い。
この映画を最後まで見て、どう感じるのかは人それぞれだと思う。

それが幸せなのか?
それでも幸せなのか?
マテウシュは幸せなのか?
それは人によって様々な思いを抱くであろう。

人が幸せかどうか他人が決めることではない。
幸せの形は人それぞれだから。
幸せだと感じるのは本人だから。

あらすじ(公式HPより)

医師から"植物のような状態"と言われたマテウシュだったが、家族の愛情を受け多感な子供時代を過ごす。心から愛を注いでくれた父の突然の死・・・。しかし、父から教わった星空を見上げる歓びを忘れることはなかった。

向かいのアパートに住む少女への淡い恋、日々の寂しさを忘れると共に過す時間、突然訪れる別れ。

そして成長と共に家族から疎まれてゆく。ある日姉は結婚を期に、彼を病院に入れてしまう。憤りと不満を母や看護師にあたる日々だったが、美しい看護師マグダが現れ、マテウシュは彼女と心を通わせるようになってゆく・・・。

この後、ネタバレありますので、ご注意を!

舞台は1980年代のポーランド。
ポーランド民主化へと大きく揺れ動いた時代。
日本の当時から10年以上時代をさかのぼったかのようなまだ近代化の進んでいない社会。

医師から植物状態と言われた脳性麻痺で体の自由も利かないマテウシュ。
歩くことも喋ることも出来ず、物を掴むことすら難しい。

母親はマテウシュに愛情をそそぎ、いつでもマテウシュ優先でマテウシュにかかりきり。
父親はマテウシュと心で交流し、物語をきかせたり、星をみたり、模型をつくったり、マテウシュに様々な知識と想像力を与える。いつも後回しの姉はマテウシュを冷めた目で見ている。
兄は父とマテウシュと3人で過ごす時間も多く、一緒に遊んだり、悪ふざけしたり。

青年になったマテウシュは淡い恋をする。
相手は向かいのアパートに住む可愛らしい少女。
やがて、少女は暴力男から逃れる母親に連れられ遠くに引っ越してしまう。

なんかね。
淡い恋だから良いのかなって。
こんなこと言うなんて、私もつまらない大人になってしまったなって思うけど、
現実問題、少女が少女から大人に成長したら淡い恋なんかに盲目ではいられないよね。
どうやって生活するの?とか。
お金とか介護とか。
現実は生活だから。

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大人になって施設に入れられたマテウシュは綺麗な介護ボランティアの女性マグダに恋をする。

マグダとマテウシュはお互いに心を通わせたかのように思えたが、
マグダにはマグダの心の闇があったハートブレイク

自分を愛してくれない相手を傷つるために、
自分を愛してくれる相手を傷つけてしまう。
人間って残酷よね汗

施設の言葉ボランティア?の女性と出会い、
マテウシュは自分の感情を相手に伝える手段を手に入れた。
マテウシュは他者と意志疎通をとることができるようになった。

そんなマテウシュが家族に一番初めに伝えた言葉は、
「私は植物ではない」ということだった。
この時、マテウシュは20代半ばになっていた。

20年以上も自分の感情、思いを言葉にできなかったマテウシュ。
どんな思いでその歳月を生きてきたのか想像することすら難しい・・・

マテウシュは知的障害者のための施設にいたが、
他者と意志疎通がとれるようになったマテウシュは知的障碍者ではないために、他の施設に移ることに。
新しい施設の面接に望むマテウシュ。
しかし、面接で、マテウシュはわざとなのか言葉を伝達しようとしない。
面接官はそんなマテウシュを落伍者と決めつける。
マテウシュは不格好ながらも自分の意志で立ち上がるアップ
そして、父親に教わったように、机をたたくことで怒りを表したアップ

マテウシュは元いた知的障害者のための施設に戻り、
マテウシュなりの幸せな日々を送っている。

言葉を伝える手段を得たからと言って、ペラペラ喋れるわけでもない。
体は不自由なままで、自分で何かすることも難しい。
意志を伝えられるようになったからと言って、全てが解決する訳ではない。

マテウシュはそれでも幸せなのか?
マテウシュは相手に言葉を伝えられるようになって、それで幸せなのか?
それが幸せなのか?

それは誰にも決められない。

幸せかどうかは、そう感じる本人が決めることだからキラーン
何が幸せかは他人には決められない。幸せを感じるのは本人だからキラーン

ヤフー映画のユーザーレビューでは高得点4.17点。
私の勝手な採点は、ちょっと切なくて心に受け止められない部分もあって、★3つ半。
良作だとは思いますが、もう一度見たいか?と言うと心に余裕がないと観れないかも。
心にズシンと響きます。

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映画レビューデータ

タイトル : 幸せのありか

ジャンル : バイオグラフィ

キーワード : バイオグラフィ , 人生賛歌 , 感動 , 障害

評価 : 3.5つ☆ / 5つ☆

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