映画「はじまりのうた」の感想とあらすじです。
シネリーブル梅田で見ました。
スタジオを借りるお金のない彼らはニューヨークの街そのものを彼らのスタジオにした。
音楽を奏でると、街も人も彩を放ち輝きだした
音楽っていいな
映画館を出た時にふいに浮かんだ言葉は「ありがとう」だった。
素敵な音楽を「ありがとう」。
そして、輝きを思い出させてくれて「ありがとう」。
あらすじです。
恋人で注目株のミュージシャン、デイブ(アダム・レヴィーン)とイギリスからNYにやって来たシンガーソングライターのグレタ(キーラ・ナイトレイ)。
アメリカでツアーを開始したデイブはどんどん売れっ子なり、グレタを裏切ってしまう。
傷心のグレタはデイブの元を飛び出し、古くからの友人でストリートミュージシャンのスティーヴの家に居候することに。
スティーヴはグレタを元気づけるためにライブハウスのステージにグレタをあげた。そこに偶然居合わせた元敏腕プロデューサー、ダン(マーク・ラファロ)はグレタの才能に惚れこんだ。
しかし、会社を首になったダンにはスタジオを借りるお金もなかった。
そこで、ダンはニューヨークの街そのものをスタジオとして利用することにした。
セントラルパーク、地下鉄、ワシントン・スクエア・パーク、エンパイアステートビル。
町中でゲリラ的にレコーディングを続け、待望のアルバムが完成する。。。
ストーリーだけ見ると、ありきたりと言えばありきたり。
でも、音楽とニューヨークという街の魅力、若者の恋だけでなく、長く連れ添った夫婦、そして父と娘の再生。
全てのバランス、さじ加減が絶妙で心躍る映画に仕上がっている。
今回初めて歌声を披露したというグレタ(キーラ・ナイトレイ)の魅力が炸裂。
ちょっとブリティッシュでトラディショナルな衣装も素敵。
歌声も魅力的だったけど、演技なのか本当に好きなのか分からないけど、音楽が好きというのが伝わってきて、彼女が歌う時にスクリーン越しでもこっちまでハッピーな気持ちが伝染してきてウキウキしてきた。
いやーこういっちゃなんだけど、同じギター片手に歌うでも、「さよなら歌舞伎町」の前田敦子とは雲泥の差だわ
あっちはまじでひどかった
くたびれた元カリスマプロデューサーのおっさん、ダン(マーク・ラファロ)も素敵だった
彼は決してイケメンではないけど、すごく魅了的よね
くたびれたおっさんのストーリーがあったからこそこの映画に深みが出たよね。
ダンとグレタの一線を超えそうで超えない微妙な関係も良かった。
お互いに、才能を認め合い、音楽の趣味も合い、求めるものが似ていて、運命の相手ではないかも知れないけど、惹かれあう。
それは、男と女としてかも知れないし、人間同士としてかもしれない。
そんな風に互いに惹かれあうこともある。
このバランスもまた絶妙だった。
そう言えば、マーク・ラファロは昔見た「死ぬまでにしたい10のこと」では主人公アンの不倫相手を演じてた。
この時は、あまり親しくもない知人数人と見に行ったんだけど、その人たちの映画の感想が、
「アンはなんでリーみたいな不細工と浮気したのかな?アンの夫役の方がイケメンなのに。」って。
人間の魅力ってイケメンってだけじゃないと思うけどね
それは個人の趣味だから何でも良いけど、映画の感想が俳優が格好良いか悪いかだけって
それから、特にミニシアター系は一人で見る派に転向した。
その転機がマーク・ラファロだったのよね
そして、グレタの元彼、デイヴを演じるのは男と、あのマルーン5のモテ男アダム・レヴィーンだ
もちろん、アダムがシーンもある
贅沢だよねー
街の喧騒、雑踏、明かり、それは人によって作り出された街の活気。
その全てが人にパワーと孤独を与える。
それが都会の魅力であり、怖さでもある。
若い頃は時間も気にせずに、そんな街で夜通し過ごした。
夜になるとキラキラと輝くネオンのように、自分の輝きも永遠に続くと思っていたあの頃。
若さはいずれ失われ、今を懐かしむ時はいずれ来ると想像はしていたが、
実際にそれはどういうことなのか想像すら出来なかったあの頃。
この映画はそんなあの頃の自分を思い出させてくれた。
輝く街の美しさを。
人生を楽しむことを。
自分自身が輝くことを。
音楽を奏でると、街も人も彩を放ち、輝きだす。
私も生活に音楽を取り入れよう。
音楽が人生に彩を与えてくれるから。
ヤフー映画のユーザーレビューでは4.17点
私の勝手な採点は太っ腹の★5つ
アカデミー賞ノミネート
- 歌曲賞: "Lost Stars"
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映画レビューデータ
タイトル : はじまりのうた
ジャンル : 青春
キーワード : アカデミー賞ノミネート , 恋愛 , 青春 , 音楽
評価 : 5つ☆ / 5つ☆
投稿者 : もとこ
Comments:0
Trackbacks:1
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