映画『ジャッジ』の感想

~父と息子、愛を求め愛に迷う。男って。。。~

映画「ジャッジ 裁かれる判事」の感想とあらすじです。
ややネタバレもあります。
大阪ステーションシネマで見ました。

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チラシにも「父は犯人なのか?」とあるし、予告見ても法廷サスペンスっぽいのですが、
この映画はすれ違う父と息子、そして家族のドラマです。

判事であり誰からも尊敬されるが、気高く、頑固ゆえに家族と距離がある父親。
そんな父親に素直に従ってきた頼れるお兄ちゃんな長男。
父親に反発し町を飛び出し、父親と同じ法律を専攻し、やり手弁護士になった次男。
知的障害があるが心優しく家族を愛する3男。

家族の中心だった優しい母親を失い、
愛してるのに、愛してるがゆえに、すれ違いさ迷う家族の絆。

きっと誰もが愛を求め、愛に迷う。

あらすじ

高給取りのやり手弁護士ハンク。
母親が急死し、20年も戻らなかった故郷に帰省することに。
絶縁状態だった家族とはしっくりこないまま、母親の葬儀を終え自宅に戻るはずが、父親ジョセフが殺人の容疑で逮捕され、ハンクが弁護することに。

ジョセフがひき殺したとされる相手は、かつてジョセフが温情を示し軽罰にしたが、それが裏目に出て17歳の少女を惨殺した男だった。

何も覚えていないと言うジョセフ。
はたして、父親は罪を犯したのか?事故なのか?故意なのか?過失なのか?故殺なのか?謀殺なのか?

この後、ネタバレありますのでご注意を!

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最初から、全くの無罪って言う路線はないですドクロ
なので、父は本当に犯人なのか?本当の犯人は誰なのか?みたいなハラハラドキドキするサスペンスをお望みならば、残念!
ご期待には添えませんハートブレイク

故意なのか?、偶然の事故なのか?
裁判の焦点もそこにあります。

裁判シーンはロバート・ダウニーJRの見せ場シーンに一つではあるのですが、
映画の主軸になっているのは、父と息子、そして家族の確執と再生の物語です。

父親に愛されたかった、褒められたかった、認められたかった、やんちゃな次男ハンク。
気高く、確固たる信念と正義感を持ち、反面、頑固で不器用な父ジョセフ。
子ども達の幼少期は父親と子どもが戯れる愛に満ちた家庭だったのに、
子ども達の成長と共に口うるさく厳しい父親と子ども達の距離は開いていった。

いつも反抗ばかり繰り返す、生意気な次男ハンク。
それは、高校生までは剛腕ピッチャーでいつでも父親の自慢だった長男グレンと
知的障害があり手のかかる3男デイルにいつでも注目が集まり、
存在感のない自分に注目を集める手段だったのかもしれない。
彼の反抗は愛されたいが故だったのだろう。

いつも反抗ばかりの次男ハンクにどう接して良いのか分からない父親ジョセフ。
ある日、不良青年マークが犯した事件で向こう見ずなハンクと被告のマークを重ねてしまい、
泣いて謝罪する被告に温情を示してしまう。
ところが、30日で刑期を終えたマークはその足で事件の元になった17歳の元恋人を殺してしまう。
今度は、この冷酷なマークとハンクを重ねてしまい、より一層ハンクに心を閉ざすジョセフ。

高校生までは剛腕ピッチャーで地元の期待の星、父親の自慢だった長男グレン。
しかし、ハンクの起こした交通事故でグレンは肩を故障し、野球選手になる夢をあきらめる。
家族のために地元に残り、年老いた両親と知的障害のある弟デイルをなんだかんだと面倒をみる。


私の好きだったシーンは、父親が倒れ病院に運ばれた時、病院でハンクが兄のグレンを元気づけようと、肩をポンポンってたたくシーン。
グレンが「やめろよ!俺は兄貴だ!I'm big brother!!!」ってハンクの手を払いのけるんだよね。
いい歳して、「俺の方がお兄ちゃんだ!」「俺の方が上だ!」って照れ
あー男って。
なんかねー。そういう男と男のかくも小さき、かくも麗しい関係が愛おしさ満載で溢れてるんだよね。

「big boy」ってセリフも多かったな。
男って、Big に拘るよね。
いや、別に下の話じゃなくてね。


出演者は海外ドラマでお馴染みのメンバーが目白押しです。

お兄ちゃんのグレンを演じるのは、「Low&Order クリミナル・インテント(犯罪心理捜査班)」のゴーレン。
ハンクの妻役を演じるのは「チャック」のエリー、もしくは「恋するブライアン」のマージョリー。
ハンクの元カノのサムを演じるのは「UCアンダーカバー 特殊捜査班」のアレックス、もしくは「ベイツ・モーテル」のノーマ。
ハンクの元カノの娘を演じるのは「ゴシップガール」のブレア。
最初と最後の方の裁判所?のトイレのシーンで出てくる検察官?を演じるには「ナンバーズ」のチャーリー。
保安官?に「ブラザーズ&シスターズ」のトミー。

元カノのサム役のヴェラ・アン・ファーミガが良い味だしてたな。
程よく崩れた感じ良かった。
弛んだ二の腕とか、ムチッとした感じ。
プロモーションの写真はほっそりしてたので、この撮影のためにややムチッとさせたのかな?
片田舎に住む、中年よりやや手前の女性があんまりスレンダーで都会的な感じなのは不自然だもんね。

ムチッと言えば、トイレのシーンで出てくる検察官演じたデヴィッド・クラムホルツ。
なんか、久しぶりに見たら太った中年男になってて驚いた。
まだ30代半ばなのにね。
でも、あんな感じだと逆に面白い役柄とか出来て、幅が広がるのかな?

ここから、さらに結末まで書いちゃってますのでご注意を!!!


裁判は一進一退で進んでいき、最後ピンチに追い込まれるのですが、
結局、父親が隠し通したかった末期がんで記憶障害があること、
さらに、マークが決して褒められた人物でなかったことから、
陪審員は謀殺を認めず、故殺となった。

刑期は数年(4年?ちょっと忘れたドクロ)となったが、病気の進行が進み温情措置から60日?(これも忘れたドクロ)程度で釈放された。


その後、家族で思い出の湖を訪れた。
ハンクとジョセフは2人っきりでボートに乗っている。
ここで、「前にお前に聞かれた、今まで会った中で最高の弁護士は誰だ?って質問。答えはお前だよ。」って、
初めて、ジョセフがハンクを褒めるんだよね。
そして、静かに息を引き取る。

ジョセフの葬儀で突然ハンクに掴みかかるグレン。
そんな二人を心配そうに見つめるデイル。
無言で抱き合う二人。
安心するデイル。


で、ディープキスまでしちゃったサムの娘は一体誰の子どもか?っていう大きな謎嫌な感じがあったけど、
なんとグレンとの子だったというオチ。
いやー娘じゃなくて良かったにっこりって、いや!姪だろ姪ぐったり
やっぱり気持ち悪いわドクロ


ヤフー映画のユーザレビューは4.24点。
私の勝手な採点は★4つ。

愛するがゆえに反発しあう父と息子。
愛を求め愛に迷う。
まったく、男って・・・
愛すべき全ての男に捧げる映画です。

★★★★

アカデミー賞ノミネート

  • 助演男優賞:ロバート・デュヴァルデュバル?)

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映画レビューデータ

タイトル : ジャッジ

ジャンル : ドラマ

キーワード : アカデミー賞ノミネート , ハリウッド映画 , 兄弟 , 家族 , 父と息子

評価 : 4つ☆ / 5つ☆

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ミニシアター系映画好きなアラフォー女が珈琲を片手に映画を見た感想、レビューとかあらすじとか綴ってます。たまにネタバレも。

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