映画『アメリカン・スナイパー』の感想

~アメリカ史上最強。伝説の狙撃手。~

映画「アメリカン・スナイパー」を見たあらすじと感想です。
TOHOシネマズ梅田で見ました。
ネタバレもあります。

EPSON126.JPG

アメリカ史上最強のスナイパー、クリス・カイルの自叙伝を映画化。
彼は伝説のスナイパーだが、父であり夫であり息子であり、一アメリカ人であり、そして、私たちと同じ人間だった。

クリス・カイルと平和を願い祖国を守るために戦いそして亡くなった全ての兵士に黙祷を捧げたい。

あらすじです。

アメリカ史上最も最多の160人を射殺したと言われる伝説のスナイパー、クリス・カイルの自伝を基にした映画。
カウボーイに憧れる無鉄砲な男クリス・カイルは、1998年アメリカ大使館爆破事件をテレビで見て、自国のために軍隊の最高峰シールズに入る決心をする。

クリスはタヤと結婚。
幸せな結婚生活は束の間、イラク戦争がはじまりクリスはイラクに派遣された。
クリスは海兵隊を建物の屋上から狙撃で援護するスナイパーとして、4度イラクに派遣され160人(公式、非公式には255人とも言われている)を射殺した。
その成果から、仲間内では「伝説野郎(レジェンド)」として賞賛され、敵側からは「悪魔」と評され多額の懸賞金が懸けられた。

タヤは帰還しても心はいつも戦場から戻らない夫クリスを心配し、クリスに除隊して欲しいと懇願する。
クリスは、ヒーローとして崇められる一方で、家に帰れば、妻も子どももいる生身の人間であった。


映画が公開されて、本国アメリカではこの映画が「好戦的」なものなのか、「反戦的」なものなのか物議を醸したらしい。
えー!そうなんだ?
私は、思いっきり「反戦映画」と言うか、「戦争は人の心も体も蝕む恐ろしいもの→戦争はいけないよね」という映画だと思った。
そんな私はもちろん、ばりばりリベラルな反戦派ですキラーン

そして、もっと驚いたことに、これつくったクリント・イーストウッド監督が保守派で海外派兵には反対の反戦主義だと言うこと。
保守派=愛国主義=好戦主義かと思ってたけど、そうでもないのね汗2
と言うか、イーストウッドが保守派と言うのも知らなった。
なんとなくリベラルなイメージだったけど。

この映画、ガチガチな保守派の方々には、スナイパーが英雄=愛国的だと評価されたよう。
確かに、伝説のスナイパー、クリス・カイル役のブラッドリー・クーパーはマッチョになって一段と恰好良く、アメリカ人の愛するヒーロー象を具体化したような感じダブルハート
映画の中で、ブラッドリー・クーパー扮するクリス・カイルが敵を倒す場面では反戦派の私でも「いいぞ!やれやれ!」と拳を握りしめた。
そうかその勢いで「そうだ!アメリカは世界平和のために、戦うのだ!」「クリス・カイルは、いや、シールズは、いやアメリカ軍はヒーローだ!アメリカを守るために戦う軍人は格好いいダブルハート」と思うのか、納得。

アメリカのために、世界平和のために、最前線で戦うクリス・カイルは強くて無敵で確かに恰好良かった。
彼は紛れもなく、伝説の男であり、ヒーローだった。
しかし、4度の派兵でも無傷で帰還した伝説の男でさえも、PTSDを患い、その心は深く傷つき、深い闇と対峙していた。
彼は伝説の男であり、ヒーローだったが、同時に生身の人間であり、感情を持った人間だった。
私はここに重きをおき、なんらかのメッセージが込められてると思ったんだけど、感じ方は人それぞれなんだね。

最近になって、イーストウッドは「アメリカン・スナイパー」は「反戦」メッセージを持つ映画だと主張している。(→アメリカン・スナイパーは反戦、クリント・イーストウッド監督が主張@エキサイトニュース
どういうメッセージを込めて作ったにしろ、どう感じるかは受け手次第。
そうか、同じ映画を見て、「反戦」と感じる人もいて、「好戦」と感じる人もいる。
なかなか興味深いなと思った。


それにしても、ブラッドリー・クーパーは18kgも増量してマッチョになって、実際のクリス・カイルと驚くほど似ていてビックリした!

左:セクシーないつものブラッドリー・クーパーハート、右:18kg増量して役作りに励んだブラッドリー・クーパーむきゅ
bradley_cooper.jpg

左:クリス・カイル本人、右:クリス・カイルを演じるブラッドリー・クーパーむきゅ
chris_kyle.jpg

ここから結末に関するネタバレありますので、ご注意を!!!

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映画のラストでクリス・カイルがPTSDを患う帰還兵に射殺される。
それは、映像としてではなくテロップのみで観客に知らされる。
クリス・カイルの遺族に対する配慮のよう。(→アカデミー賞候補の映画『アメリカン・スナイパー』、クリス・カイルの子供に対する脚本家の配慮とは@海外ドラマNAVI
映像にしないことで、逆にクリス・カイルの死は観客の心に深く刻まれたのではないかと思った。
個人的にも伝説の男が無残に撃たれる姿は見たくはなかったので、この描き方で良かったと思った。

その後、映画では実際のクリス・カイルの葬儀の様子が流される。
沿道を埋め尽くす人々と星条旗の数々。
棺に貼られたおびただしい数のトライデント。
いつまでも鳴りやまないのではと思うほどの弔砲。
クリス・カイルは本当にアメリカのヒーローだったんだなと思い知らされ、せつない気持ちで胸が抉られた。

クリス・カイルと、命を落とした名もなき兵士たちに黙祷を捧げるかのように、エンドクレジットはBGMもなく静かに幕を下ろした。


ヤフー映画のユーザーレビューでは4.12点。
私の勝手な採点は★4つ。


アカデミー賞受賞

  • 音響編集賞

アカデミー賞ノミネート

  • 作品賞
  • 主演男優賞:ブラッドリー・クーパー
  • 脚色賞
  • 編集賞
  • 録音賞

【作品情報】

  • 監督:クリント・イーストウッド
  • 脚本:ジェイソン・ホール

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映画レビューデータ

タイトル : アメリカン・スナイパー

ジャンル : バイオグラフィ

キーワード : アカデミー賞ノミネート , アカデミー賞受賞 , ハリウッド映画 , バイオグラフィ , 戦争

評価 : 4つ☆ / 5つ☆

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