映画『ラブストーリーズ エリナーの愛情』の感想

~悲劇のヒロイン症候群~

映画「ラブストーリーズ エリナーの愛情」を見た感想とあらすじです。
テアトル梅田で見ました。
ネタバレもありますのでご注意を。

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この映画は「ラブストーリーズ コナーの涙」との2本立てで、
ある一つのラブストーリーを「コナーの涙」(him)は男の視点から、
「エリナーの愛情」(her)は女の視点から描いた映画です。

実は(them)というhimとherの2本を1本にした映画もあるそうですが、そちらは残念ながら日本未公開だそうです。

「エリナーの愛情」見て思ったのは、女って本当悲劇のヒロインになりたがるものなのね・・・

あらすじです。

エリナーは幼い子供を亡くし、その悲しみから立ち直れずに1人もがき苦しんでいた。
夫コナーは何もなかったかのように日常を取り戻しつつある。
そんなコナーの姿は逆にエリナーを更なる孤独へと追い詰め、ついにエリナーは自殺未遂をおこしてしまう。

エリナーはコナーの元を去る決心を固め、実家に身を寄せた。
家族と触れ合い、外の世界に自分の居場所を見つけ、少しづつエリナーの悲しみは薄らいでいく。。。

私は「コナーの涙」とこの「エリナーの愛情」の2本を見たんですが、1本どちらかを選ぶなら正直「コナーの涙」の方かな。
でも、この映画は2本とも見た方がより楽しめるし、2本見てより理解が深まるのかな。

同じ場面でも「コナーの涙」と「エリナーの愛情」では、着ている服が違ったり、言ってるセリフが違ったり、ちょっとした違いがあって、それは2人の記憶の違いだそう。
そうなんだよね。
人間の記憶って案外曖昧で、自分の都合の良いように書き換えてたりするんだよね。

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「エリナーの愛情」はひたすらエリナーが被害者ぶっていて、じゃあ自分はどうなのよ?と言いたくなった。
エリナーは「彼は私の悲しみを理解してくれない汗」「私のことを理解してくれない汗」「私を悲しみから救ってくれない汗」と嘆くけど、
自分は彼の悲しみを理解しようとしたのか?彼のことを理解しようとしたのか?彼を悲しみから救う努力したのか???

エリナーは激しく傷ついたかもしれないけど、コナーだって同じように傷ついたはず。
同じ痛みを感じても表し方が違うだけ。
そんなこと相手を思いやれば分かるはずなのに、エリナーは自分の悲しみだけに浸り、
コナーには目もくれない。

女ってこんなにも被害者意識が強いと言うか、こんなにも悲劇のヒロインになりたがるものなのだろうか???

「コナーの涙」ではコナーのダメっぷりが人間臭くて逆に好感度が高かったけど、
「エリナーの愛情」のエリナーはいつでもどこでも鎧をかぶっていて取りつく島もない感じドクロ
でも、不思議と「コナーの涙」のエリナーはミステリアスでそこまで灰汁が強くないのよね。
これは、コナーのフィルターがかかったエリナーだからかな?


私は同じ日に「コナーの涙」→「エリナーの愛情」と立て続けに2本見たので、
「エリナーの愛情」を見た時は少々疲れてた感もあるのですが、
「コナーの涙」も「エリナーの愛情」もちょいちょいなかなか良い台詞が出てくるんですよ。
「コナーの涙」ではコナーのパパが、「エリナーの愛情」でもエリナーのパパだったり、エリナーが聴講した教授がね。
それが、「ほら、今良いセリフ言ってるよ。」みたいな感が漂っていてやや押しつけがましいし、そこはかとなく説教臭いのよね・・・

この先ネタバレあるので、ご注意を!!!

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エリナーのママがフランスの大女優イサベル・ユペール。
フランス人と言う設定だからなのか、エリナーのママは毎日どんな時でもワイングラスを離さないの。
それお洒落ってより、なんかもうアル中よね?ってレベル。
あれは、半分アル中のママって設定なの?それともフランス人だから?

エリナーのママは元々音楽家で有望だったけど、
若くしてエリナーを身ごもり、エリナーのパパと結婚し、自分は第一線を退き、その後ずっと専業主婦だったって設定。
自分の才能や若い頃の栄光に未練があるらしく、
エリナーにはやたらコナーと別れて自分の夢を追うように説得するの。
これは、多分若かりし頃の自分に言いたいことなんだろうね。
なんか切なくなったわ汗

私も自分にもし娘がいたら、「結婚して子供が出来ても、例えどんなに細々とでも仕事は続けなさい。」と教えると思う。
親は子供に自分の夢を託し、それによって自分の未練を払拭しようとするんだろうね。


エリナーはコナーの元を去り、NY大の教授する父親の勧めでとある講座を聴講する。
その講座の教授(女よ)となんとなく気が合い、エリナーは少しづつ自分を取り戻していく。
その後、母親の勧めもあり、エリナーはパリで昔夢見た研究を続けることに。
エリナーがパリに向かうと聞いた教授はエリナーにパリの教授を紹介してくれることに。。。

まぁ!なんて、ご都合主義な展開・・・
いやー普通、一度キャリアを手放した女の現実は相当厳しいはず。
おフランスのパリに行って出直すなんて、映画としてはありきたりな上に現実にはあり得ない展開だわドクロ

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「コナーの涙」と「エリナーの愛情」で同じシーンなのに、ちょっとした違いがあるシーンが多々あるのですが、
私が一番心に残ってるのは「I love you」かなダブルハート

エリナーがパリに発つ前にコナーと一番過ごして、お互いに心を通わせる場面で、
「コナーの涙」ではエリナーが、「エリナーの愛情」ではコナーが、相手に対して「I love you」って言うんだよね。
両方、自分じゃなくて、相手に言われたって設定になってるの。

女も男も愛されたいんだよねハート
愛してる相手から愛されたいのハート
愛されたいから、お互いの記憶では相手から「愛してる」って言われたって幸せな記憶になってるんだろうねダブルハート


「コナーの涙」では最後まで子どもの姿は映像に出てこなかったけど、
「エリナーの愛情」ではパリに発つ決心をしたエリナーが家族が隠していたコナー、エリナーと子どもの3人の家族の写真を大切そうに飾るんだよね。
あー彼は確かに存在してたんだなって胸が熱くなるシーンだった汗

ラストはエリナーがNYに帰ってきて、見慣れた背中を見つけてついていくエリナー。
追いつけそうで追いつけない、もう少しで追いつけそうな所でジ・エンド。
あー「コナーの涙」のラストの人影はやっぱりエリナーだったのね。と気づくエンディング。

んー「コナーの涙」の方が好みかなワイン
けど、どうせなら2本見ることをお勧めします音符

ヤフー映画のユーザーレビューでは3.78点。
私の勝手な採点は★2つ半。

★★☆

Tag : 恋愛

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映画レビューデータ

タイトル : ラブストーリーズ エリナーの愛情

ジャンル : ロマンス

キーワード : 恋愛

評価 : 2.5つ☆ / 5つ☆

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