映画『セッション』の感想

~才能と狂気は紙一重。尊敬と憎悪も紙一重。~

映画「セッション」を見た感想とあらすじです。
TOHOシネマズ梅田で見ました。
ネタバレもあります。

whiplash.jpg

日本のこの↑チラシいいよね。
黒一色で、主役の教え子のアンドリュー役も、教えるフレッチャー役も黒のTシャツ。
その中に際立つ、聞こえないのに聞こえるかのように響く叫び。
そこに2つの狂気と才能だけが存在するかのよう。

最近見た中じゃこのチラシは一目瞭然加減がピカイチキラーン

あらすじ

名門音楽学校に入学し、19歳の野心に燃えるドラマーのアンドリュー。
ある日、鬼教師フレッチャーの率いるバンドにスカウトされたアンドリュー。
それは、フレッチャーが学内でも才能がある将来有望な者を集めたバンドだった。

フレッチャーの鬼教官っぷりは常人の想像を遥かに凌ぐものだった。
次第に追い詰められていくアンドリュー。
やがて、家族や恋人との関係も壊れていき、全人生かけて音楽にのめり込んでいくアンドリューだったが。。。


アカデミー賞授賞式に観た鬼教師フレッチャー演じるJKシモンズの狂気じみた演技に胸を弾ませながら見に行った映画だった。
いやー想像以上の切れっぷりだった雷
薄気味悪い笑い、嫌味な態度、そして、胸糞悪い暴言と罵声ドクロ
この役、JKシモンズを思い浮かべながら書いたとしか思えない完璧っぷり。


ダイヤの原石である才能を秘めた教え子を常人の想像を超えた鬼教官が熱血指導でしごいて才能を開花させる。。。的な映画かと思って観てた。
JKシモンズは想像を超える狂気っぷりではあったが、前半までは想像どおりの展開。
しかし、後半は思っても見なかった展開に!!!

JKシモンズの熱血指導の演技だけを楽しみに見に行ったのに、終盤の想像もしなかった展開にものすごく楽しめた。
なんか一粒で二度美味しいというか、
気に入ってた服を買いに行ったら、たまたま20%OFFになってたみたいな?お得感ビール


こういう、行き過ぎた熱血教師と教え子だと、教え子は才能のある素直な努力家ってと言うのが定番ですが、
このアンドリュー君はなんかもっと人間臭い、結構嫌な男だったりするのがまた良かった。

映画館の売店でアルバイトする田舎出身の可愛い女の子ニコルに一目ぼれするアンドリューが、
なんとか彼女とデートする間柄になったと思ったら、
「僕は音楽で一流になりたいから、もっと練習する時間が必要だ。君とこうして会う時間も勿体ない。」みたいなこと言って、
さっさとニコルを切り捨ててしまう自分勝手っぷりを発揮。

まぁ若い頃にはそんな恋愛一つや二つ誰でもあるだろうって感じだけど、
なんだろう?
アンドリューの物言いとか本当に鼻につく嫌味な男だったハートブレイク

食事会でパッとしない大学のアメフト選手?のいとこをチヤホヤする家族に腹を立てたアンドリューは、
「お前なんか花形選手ったって、3流大学の3部リーグの選手だろ!
俺なんか一流音楽学校で一流バンドに選出された俺は将来を約束されたも同じだ!
みたいなことを言って、周囲をドン引きされる。

アンドリューが元々鼻持ちならない男だったのか、
フレッチャーに影響され、追い詰められて嫌な男に成り下がったのかちょっと分からないけど、
お友達もいなそうな設定だったので、元々あまりフレンドリーなタイプではなかったんだと思う。


海外ドラマでお馴染みのメンバーも何人か出てた。

アンドリューにあっさりフラれてしまう可愛いニコルを演じたのは、「Glee」のマーリー・ローズ役でお馴染みのメリッサ・ブノワ。

フレッチャー役は「Closer」のウィル・ポープ役でお馴染みのJKシモンズ。


この先結末に関するネタバレがあるのでご注意を!!!


追い詰められたアンドリューは、演奏会当日に車を運転中に事故を起こしてしまう。
怪我をしながらもなんとか演奏会にたどり着いたものの、もちろん、満足するような演奏は出来ない。
そんなアンドリューにフレッチャーは「君はもう終わりだ」と言い捨て、あっさりと彼を切り捨ててしまう。

音楽学校を辞めたアンドリューは大学に入学する。
過去にフレッチャーの教え子だった音楽家が自殺したことから、フレッチャーに対する調査が始まり、
アンドリューにも証言して欲しいと依頼さえる。

ある日、たまたま通りがかったジャズバーに学校を辞めたフレッチャーが出演しており、
思わず演奏に聞きほれるアンドリュー。
フレッチャーは「自分は才能ある学生を導き、想像以上の高みに乗せることが私の夢だった」と語った。
フレッチャーは自分の指揮するプロのバンドの演奏会にアンドリューを誘った。

しかし、その演奏会はフレッチャーの罠だった。
フレッチャーは自分を密告したアンドリューを恨んでいた。
演奏する曲は学校で演奏していたお馴染みの曲だと聞いていたが、実際は全く演奏したことない曲だった。
スカウトマンの前で恥をかかされたアンドリューはこれで音楽への道を絶たれた。

しかし、アンドリューは諦めず、自分のお馴染みの曲「キャラバン」を勝手に演奏する。
初めは、演奏を阻止しようとしたフレッチャーだったが、鬼気迫るアンドリューの演奏に次第に飲み込まれ、
その才能に魅了され、その才能を更なる高みに持っていこうと指揮を続けた。


いやーラストはもう圧巻でした汗
どこからが狂気でどこからが才能なのか?

ヤフー映画のユーザーレビューでは4.35点。
私の勝手な採点は★4つ半。

もうなんだか強烈でした。


アカデミー賞受賞

  • 編集賞
  • 録音賞
  • 助演男優賞:J.K.シモンズ

アカデミー賞ノミネート

  • 作品賞
  • 脚色賞:デミアン・チャゼル

ゴールデン・グローブ賞

  • 助演男優賞:J.K.シモンズ

NY批評家協会賞

  • 助演男優賞:J.K.シモンズ

LA批評家協会賞

  • 助演男優賞:J.K.シモンズ

【作品情報】

  • 監督:デミアン・チャゼル
  • 脚本:デミアン・チャゼル

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映画レビューデータ

タイトル : セッション

ジャンル : ドラマ

キーワード : LA批評家協会賞 , NY批評家協会賞 , アカデミー賞ノミネート , アカデミー賞受賞 , ゴールデン・グローブ , 人間ドラマ , 音楽

評価 : 4.5つ☆ / 5つ☆

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ミニシアター系映画好きなアラフォー女が珈琲を片手に映画を見た感想、レビューとかあらすじとか綴ってます。たまにネタバレも。

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