映画『イニシエーション・ラブ』の感想

~80年代を小賢しくあざとく生きた可愛らしい女性たち~

映画「イニシエーション・ラブ」を見た感想とあらすじです。
ネタバレもあります。
TOHOシネマズ梅田で見ました。

EPSON232.JPG

正直言うと、松田翔太はともかく、前田あっちゃん主演の恋愛映画をオーバー40のおばちゃんが見に行くってどうなの?痛い?って思ったんだけど、これ単純に面白かったダブルハート
オーバー40でも勇気だして?じゃんじゃん見に行っちゃって下さい音符
いや、オーバー40こそ見に行くべき!
そこには、懐かしい我らの青春時代、the80年代、昭和の青春ラブストーリー(騙しあり)の世界が広がっているから。

あらすじです。

Side-A:
1987年夏、静岡大学4年生の鈴木夕樹は人数合わせで参加した合コンで、マユと運命的な出会いをする。
理系おたく系で見た目残念な夕樹は今まで女の子とは無縁の生活を送っていた。
マユの自然な誘導?で夕樹とマユは付き合うことに。
ラブラブな2人は夕樹の夕がカタカナのタに似てることから、マユは夕樹を"たっくん"と呼ぶことに。
たっくんは、マユのアドバイスから、車の免許を取って車を買ったり、お洒落に気を遣ったり、ダイエットすることに。

Side-B:
大手に内定していたたっくんだったが、マユと離れがたく、結局静岡で就職した。
しかし、たっくんが東京に転勤になり、2人は遠距離恋愛に。
距離に愛は勝てると思っていた2人だったが、たっくんが同じ会社の美弥子と急接近し、いつしか2人の仲も暗雲が立ち込める。。。


前田敦子のブリブリのぶりっ子ぶりは天下一品ダブルハート
その可愛らしさはえげつないと思える程。
これ、最上級の褒め言葉キラーン

いやー流石、国民的アイドルAKB48の元センター。
わざとらしさギリギリのあの可愛らしさはちょっとやそっとの演技じゃ出せないよね。
本人の意識、無意識関係なく、もう彼女に染みついている所作や表情なんだろうね。

この小説の舞台となっている86年、87年と言えば、AKB48のプロデューサー秋元康が仕掛けたおニャン子クラブが一世を風靡していた時代でもあった。
そう言った意味でも、マユに前田敦子はまさに適任だったと思う。
これは、前田敦子の当たり役になったのでは。

この先、ネタバレもあるのでご注意を!!!!!

EPSON233.JPG


「2股女、最低。」みたいな感想もあったけど、青いなドクロ、なんて照れ
女なんて、と言うか人間なんて、みんな人に言えないどす黒い感情や自分勝手なズルい感情を持ち合わせているもの。

特に甘えた声を出す女には要注意。
これは、女同士なら暗黙の了解。なのに、なぜか男には分からない。
こんな風に女からみた所謂「ぶりっ子ちゃん」の本性が露呈して、女としては爽快。
夢見る青い男の子には受け入れがたい現実だったのかな?

それと、今の若い子には理解できないかもしれないけど、これは80年代なんだよね。
30過ぎても"女子"でいれる21世紀と違って、80年代なんてまだまだ「女はクリスマスケーキ」なんて言葉があって、「25過ぎたら売れ残り」なんて言われる時代だった。
若い女の子は若い内にいかに自分を高く売りつけるか?と言うことに切磋琢磨していた時代なのよね。
これが、90年代に入ると、86年に施行された「男女雇用機会均等法」が浸透し始め、また新たな時代へと移っていくんだけどね。


マユは歯科助士。
マユの年齢は分からないけど、22歳くらいだろうか?
80年代の22歳なんて、周りはチヤホヤしてくれても、内心は案外崖っぷち。
地方に住むキャリア志向のない女の子なら尚のこと。
なんたって、24歳までに結婚出来ないと「行き遅れ」なんて言われる時代だったんだから。

22歳の崖っぷち女子が望むのは恋愛よりその先にあるであろう結婚なのだ。
だから、小狡いまでに計算して自分の可愛らしさを最大限アピールして、そこまでして狙う相手はときめきとは無関係そうな冒頓としたぽっちゃり見た目残念な理系おたく男子、鈴木祐タ樹君なんだ。
なんか案外いじましいよね。

そんな80年代を知らない今の若い子から見たら、マユはただ単に2股最低女なのかも知れないけど、80年代をリアルに生きてた世代の私からすると、マユがなんだかいじましい。
マユがと言うか、80年代に自分がいけ好かないなと思っていた男に媚びていた女達がなんだかいじましく、愛おしささえ感じてしまったから不思議だ。

あの時代、女は男に媚びて、気に入られて、若い内に結婚してこそなんぼだった。
だからこそ、女は若さを凝縮して最大限に活用した。
あの時代、女の華の命は短く、儚い時代だった。


ヤフー映画のユーザーレビューでは3.60点。
私の勝手な採点は★4つ。

80年代を生きた小賢しくあざとく、それでも時代の流れに逆らえなかった女性たちに捧げたい。

★★★★

次におすすめしたい記事

おすすめ記事の続きを見る
  • 映画の感想を見るなら↓
    にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
    にほんブログ村
  • ランキング参加中。クリックプリーズ。↓
  • W座からの招待や発掘良品では映画愛を感じられる作品がラインナップされてます↓

映画レビューデータ

タイトル : イニシエーション・ラブ

ジャンル : ロマンス

キーワード : サスペンス , 恋愛 , 青春

評価 : 4つ☆ / 5つ☆

Comments:0

Comment Form

Trackbacks:0

この記事のトラックバック Ping-URL
トラックバックはご自由にどうぞ。
トラックバックは承認制です。管理人が承認後アップされます。
http://www.yummy-ton.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/742

ミニシアター系映画好きなアラフォー女が珈琲を片手に映画を見た感想、レビューとかあらすじとか綴ってます。たまにネタバレも。

ミニシアターで観た新作映画からWOWOWやスカパー、JCOMオンデマンドで見た旧作映画まで幅広く紹介していきます。

タグクラウド
最新ブログ記事
最新トラックバック
月別アーカイブ
ツイッター
Twitterボタン
Twitterブログパーツ
検索
フィード
リンク
sozai by

上に戻る