映画「サンドラの週末」を見た感想とあらすじです。
テアトル梅田でみました。
前評判がとても高かったのですが
予告見た時から、「自分の解雇かボーナスかを同僚に選択を迫る」と言うプロットに違和感があった。
しかし、これだけ評判が良いのだから、そこを超える何かがこの映画にはあるのではないかと期待して見たけど、ちょっと期待外れだったかな
あらすじです。
体調不良で休職していたサンドラが復職しようと思っていた矢先に、会社から突然解雇されてしまう。
不況の煽りを受け、「サンドラの復職かボーナス支給か」の選択を従業員16人に迫り、サンドラと親しい3人以外はボーナス支給を選択したのだった。社長に掛け合い、月曜日に「サンドラの復職かボーナス支給か」再投票をさせてもらえることになった。
週末に全従業員に会い、説得することにしたサンドラ。
その結果サンドラが得た物とは?
多分、サンドラの住む街は不況にあえぎ、他の仕事なんか簡単には見つからないんだろうなと言うのはなんとなく想像出来るのだけど、日本の都市部で生まれ育った自分には、それでも「その状況じゃ、他に仕事探した方が良いのでは」と言う印象を拭い去れない。
サンドラ自身も言ってたけど、復職出来たとして、その後どう考えても気まずいよね
過半数が賛成してくれたとしても、全員一致はあり得ないだろうし、「こいつのせいでボーナスなしかよ。」って思われながら仕事続けるなんて辛すぎる。
復職出来なければローンの支払いに困り、復職出来ても針の筵。
しかも、サンドラの体調不良は、手術すれば完治するような病気や怪我ではなく、どうも鬱のような心の病気のようだし。
まだまだ精神的に不安定で安定剤のような薬を常用しているサンドラ。
いやーぶっちゃけ、自分が同僚ならば、ボーナス云々抜きにしても、こんなに不安定な人と仕事したくないなぁなんて思ってしまった。
サンドラ役のマリオン・コティヤールはアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、世間では大絶賛を受けてるよう。
淡々と抑えた演技で見応えはあったけど
すっぴんで演技する女優と言うのも、ヨーロッパの女優さんならそう珍しくもない。
何がそんなに評価されたのか正直言うと分からない。
演技云々は素人なのでよく分からないし、個人的にサンドラ自体に共感できなかったと言うのが大きい。
多分、私は弱い人間に優しくない人間だから。
なんか弱音ばかり吐く人間に共感も同情も出来ない。
度量が狭いのかな?
正直、泣き言ばかり言う人にはイライラする。
サンドラの場合は病気な訳だけど、私がパートナーだったらあんな風に優しく支えてあげる自信はないな。
この先結末に係わるネタバレがあるのでご注意を
くじけそうになりながらも従業員全員に会い、自分の復職支持を伝えたサンドラ。
サンドラの週末が明け、決選の月曜日が来た。
結局、過半数には1票足りずに復職は叶わなかったが、社長からあるオファーが。
それは「サンドラが復職する代わりに、臨時従業員の2人を解雇する」と言うものだった。
このオファーを蹴って、サンドラは明るい表情で歩き出した。。。
と言うラストに多分意味があるんだろうけど
んー、これって結局、復職の他に選択肢があるってことだよね
とか思っちゃうのは違うんだろうけど、それが私の素直な感想。
選択肢がないって辛いよね。
ヤフー映画のユーザーレビューでは3.13点。
私の勝手な採点は★1つ半。
なんかどうも自分の心は揺さぶられなかったかな
自分の度量の狭さを思い知らされ、自己嫌悪しそうになった
アカデミー賞ノミネート
- 主演女優賞
カンヌ国際映画祭
- コンペティション部門出品
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映画レビューデータ
タイトル : サンドラの週末
ジャンル : ドラマ
キーワード : アカデミー賞ノミネート , カンヌ映画祭 , 精神障害
評価 : 1.5つ☆ / 5つ☆
投稿者 : もとこ
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